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朝日新聞出版

去りゆく「寿退社」時代 シニアと主婦が日本経済を救う

初出:週刊朝日2017年10月13日号
WEB新書発売:2017年10月26日
週刊朝日

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 かつて日本経済が好調に成長していた頃、「寿退社」という言葉があった。女性も企業に就職するが、ある程度の年齢になると結婚・退職し、専業主婦として家庭に入る。一家を支えるのは正社員の男性……。経済・社会構造が様変わりし、今ではおとぎ話のような世界かも知れない。実は今はバブル期を上回る人手不足の時代。働き方も大きく変化し、高齢者や主婦が働くのは当たり前になった。そうやって働き手を確保できた企業だけが生き残れる。各企業・組織の懸命な取り組みなどを取り上げる。

◇第1章 今こそ、シニア・主婦の出番!/『超』人手不足の時代がやってきた
◇第2章 人気上昇、家事代行サービス/人手足りず、シェア経済拡大
◇第3章 人材確保に、あの手この手/まかない飯、漫画、ゆるキャラ


第1章 今こそ、シニア・主婦の出番!/『超』人手不足の時代がやってきた

 空前の人手不足だ。8月の有効求人倍率は1・52倍で、1974年以来43年ぶりの高水準。主婦や元気なシニアが新たな働き手となるよう、企業は人材獲得に知恵をしぼる。短時間で気軽に、自分の生活スタイルに合うように。新しい働き方が可能になってきた。

 焼き鳥屋で、人手不足がネックになっている作業がある。串を刺す仕込みだ。
 神奈川県秦野市の「居酒やきとり 呑喜」は、200〜300本ほどの串刺しを、かつて従業員3人で5時間がかりでやっていた。店長の犬飼青空さんは「(仕込みが追いつかず)メニューに載せていても、用意できていない品があった」と話す。
 仕込みの人ぐりがつかないため、6月に導入したのが自動串刺し機。切った鶏肉を機械の長方形状のトレーに置いてボタンを押すと、串が刺される。15秒ほどで5本分が完成する。
 導入後、1人で2時間作業すれば仕込みを終えられるようになった。犬飼店長は「今はほとんどの焼き鳥メニューを用意できる。新しい料理を増やす余裕もできた・・・

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去りゆく「寿退社」時代 シニアと主婦が日本経済を救う
216円(税込)

かつて日本経済が好調に成長していた頃、「寿退社」という言葉があった。女性も企業に就職するが、ある程度の年齢になると結婚・退職し、専業主婦として家庭に入る。一家を支えるのは正社員の男性……。経済・社会構造が様変わりし、今ではおとぎ話のような世界かも知れない。実は今はバブル期を上回る人手不足の時代。働き方も大きく変化し、高齢者や主婦が働くのは当たり前になった。そうやって働き手を確保できた企業だけが生き残れる。各企業・組織の懸命な取り組みなどを取り上げる。(2017年10月13日号、7500字)

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