社会・メディア
朝日新聞出版

「富女子」という生き方 男よりも会社よりも、お金を信じる…

初出:週刊朝日2017年11月3日号
WEB新書発売:2017年11月9日
週刊朝日

このエントリーをはてなブックマークに追加

 今の若い女性の関心事は、ずばり「貯蓄」らしい。多くない給料から毎月少しずつ貯金、「5年間で1000万円」をめざすサークルもある。SNSで家計簿を公開したり、仲間と一緒に活動したりと、悲愴感はあまりない。一方で、貯蓄に励む理由には共通して「将来への漠然とした不安」があるようだ。男性の正社員と専業主婦で豊かさを築いてきた戦後の日本。そんな秩序はとっくに崩壊したが、それに代わるものが現れない――。彼女たちの姿には、今の日本の姿が投影されているようだ。

◇第1章 5年で1000万円貯める!/『富女子』という生き方
◇第2章 家計簿を公開、節約技を募る
◇第3章 狙うは不労所得、老後資金を計算
◇第4章 お金のスキルは自分を守る術


第1章 5年で1000万円貯める!/『富女子』という生き方

 「目標を立てて、それを達成するために動くことが好き。貯金も楽しみながら続けています」
 都内で働く会社員、坂田香さん(仮名・30歳・既婚・2人暮らし)は、社会人1年目からの5年間で1千万円を貯めた。貯蓄を始めた当時の手取りは、月25万円前後。その中から、月々10万〜15万円とボーナスを貯金に回し、コツコツと貯めた。
 坂田さんが23歳のころから足しげく通うのが、ワイズアカデミー(東京・渋谷)が運営する、お金の貯め方や投資について勉強する「富女子会」。会の目標はズバリ、預金残高を5年で1千万円にすること。現在の会員数は約250人。入会金1万円、年会費1万円で、東京、大阪、山口を拠点に、20代後半〜30代の女性が集まる。職業は会社員や公務員、フリーランスなどさまざまで、多くは年収が500万円以下だ。
 入会すると、まず、現在の預金残高を元に、1千万円達成のための貯蓄計画を作成。勤務先から年収、月々の生活費の内訳、現在の貯蓄額、人生設計など経済状況を全てオープンにすることが求められる。さらに、5年の貯蓄計画は、会の参加者全員にコピーして配られ、講師や先輩らが厳しくチェックする。
 「交際費を使いすぎじゃない?」「ボーナス月はもっと貯められるでしょ」
 計画表に『甘え』が見られたり、曖昧な点があれば、同世代の『先輩』が即ツッコミ。生半可な姿勢では、『普通の女子』が5年で1千万円貯めるなんて夢のまた夢だから、参加者全員が一緒になって意見を言い合い、それぞれの具体的な貯蓄法を考える・・・

購入する

この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

「富女子」という生き方 男よりも会社よりも、お金を信じる…
216円(税込)

今の若い女性の関心事は、ずばり「貯蓄」らしい。多くない給料から毎月少しずつ貯金、「5年間で1000万円」をめざすサークルもある。SNSで家計簿を公開したり、仲間と一緒に活動したりと、悲愴感はあまりない。一方で、貯蓄に励む理由には共通して「将来への漠然とした不安」があるようだ。男性の正社員と専業主婦で豊かさを築いてきた戦後の日本。そんな秩序はとっくに崩壊したが、それに代わるものが現れない――。彼女たちの姿には、今の日本の姿が投影されているようだ。(2017年11月3日号、5500字)

    スマートフォン、タブレットでも読めます。

    Facebookでのコメント

    このページのトップに戻る