政治・国際
朝日新聞出版

枝野幸男は改憲派だった 私案を月刊誌で公表

初出:週刊朝日2017年11月10日号
WEB新書発売:2017年11月16日
週刊朝日

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 総選挙で躍進した立憲民主党の枝野幸男氏は、実は憲法の改正私案を月刊誌で公表したことがある。自衛権に関する項目を追加する内容で、見方によっては、安倍首相の改憲案の原型とも言えそうだ。もっとも、それは個別的自衛権の枠を逸脱しようとするものではなく、集団的自衛権の行使容認に踏み込むような考え方とは根本的に異なる。むしろ従来の内閣法制局などの見解を明文化しておきたい、という狙いもうかがえる。ただ、憲法をめぐる情勢は従来の「護憲」対「改憲」といった構図ではとらえきれなくなっている。混迷気味の国政はこれからどうなっていくのだろう。

◇第1章 枝野幸男代表は本当に「リベラル」か?/野党の星・立憲民主党の徹底研究
◇第2章 泥船の「希望」、都政/首の皮一枚、生き残った小池百合子の行く末…


第1章 枝野幸男代表は本当に「リベラル」か?/野党の星・立憲民主党の徹底研究

 「野党はグチャグチャ、希望はないな」と、安倍自民党幹部はほくそ笑む。『排除』で自爆した希望の党に代わり、野党はリベラル、立憲民主党を軸とした立て直しが急務。だが、トップの枝野幸男氏には「9条改憲案」を発表した意外な過去があった。そして共産党との『協定』とは? 迷路のような野党再々編に出口はあるのか?

 希望の党は11月1日召集の特別国会での首班指名選挙で、当選8回のベテラン、渡辺周元防衛副大臣に投票することを決めた。
 小池百合子代表は「首班指名に値する立派な方と思っている」と述べたが、党内では公然と、立憲民主党の枝野幸男代表を首班指名すべしとの意見も出ていた。主張した小川淳也衆院議員は、本誌記者にこう語った。
 「たとえば憲法9条第3項(の追加)を誰より早く言い始めたのは枝野幸男氏その人ですからね。希望の党の考え方と、まったく齟齬はないと思います」
 どういうことか。枝野氏といえば民進党内の『リベラル派』として小池氏に「排除」されたイメージがあるが、実は改憲派だ。
 「文藝春秋」2013年10月号に「改憲私案発表 憲法九条 私ならこう変える」という論文を発表し、枝野氏自身もメディアのインタビューで「私は護憲派ではない」「保守」と公言しているのだ・・・

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枝野幸男は改憲派だった 私案を月刊誌で公表
108円(税込)

総選挙で躍進した立憲民主党の枝野幸男氏は、実は憲法の改正私案を月刊誌で公表したことがある。自衛権に関する項目を追加する内容で、見方によっては、安倍首相の改憲案の原型とも言えそうだ。もっとも、それは個別的自衛権の枠を逸脱しようとするものではなく、集団的自衛権の行使容認に踏み込むような考え方とは根本的に異なる。むしろ従来の内閣法制局などの見解を明文化しておきたい、という狙いもうかがえる。ただ、憲法をめぐる情勢は従来の「護憲」対「改憲」といった構図ではとらえきれなくなっている。混迷気味の国政はこれからどうなっていくのだろう。(2017年11月10日号、6000字)

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