医療・健康
朝日新聞出版

あなたの最期は自宅?ホーム? 自宅でひとりを貫くためには

初出:週刊朝日2017年11月24日号
WEB新書発売:2017年11月30日
週刊朝日

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 人生の最期をどこで過ごすか? 自宅か、高齢者向けの施設か。途中で住み替えをするのはつらい。しかし、それを考えて最初から要介護度の重い人向けの施設を選ぶと、周囲の人との違和感を感じるかも知れない。一方、自宅で老後を過ごしたいという人は多いのだが、実際に自宅で最期を迎えられる人は多くない。自宅と施設のメリット・デメリットを比較するとともに、住生活コンサルタントの大久保恭子が、自宅で最期を迎えるためにはどんな準備が必要なのかリポートする。

◇第1章 あなたの最期は自宅?ホーム?/どうする、いずれ訪れる「介護」に必要な備え
◇第2章 「最期まで自宅でひとり」貫くためにするべきこと


第1章 あなたの最期は自宅?ホーム?/どうする、いずれ訪れる「介護」に必要な備え

 人生の最期をどこで迎えるか。いずれ介護が必要な体となれば、自宅に住み続けるか、高齢者向け施設への移住かの判断を迫られる。そうなってから慌てるのでは遅い。資金、趣味、持病、生活習慣など、自らの暮らしの足元をもう一度見直して考えてみませんか。

 「まさか、こんな年をとってから、また引っ越しをするとは思わなかった」
 そう語るのは、東京都内のサービス付き高齢者住宅(サ高住)に暮らす女性(70)。
 都内の持ち家に住んでいたが、夫の定年後に売却、東北に終のすみかを探して移住した。夫婦で田舎暮らしを始めたが、約2年前に『再住み替え』を迫られた。夫が他界し、女性はひとりぼっちになったからだ。
 「東北の大きな家にひとりでいても仕方ない。東京にいる友達との付き合いがまだあったので、元気なうちに戻ろうと思ったのです」と女性は振り返る。
 子どもがいなかったので、安否確認と生活相談サービス付きの賃貸住宅、サ高住を選んだ。家賃は年金収入で払える水準。ただ、介護が必要になると、居宅介護支援事業所と契約して介護サービスを使うことになる。いつまでも自立して暮らせるよう、ウォーキングと体操を毎朝欠かさないという。
 移住先で暮らし始めたが、予期せぬことで再び住み替えに。こんなケースが後を絶たない。介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんは、こう指摘する。
 「今の高齢者は持ち家が多く、大半の方は自宅で老後を過ごそうと考えます。でも、子どもがいなかったり、離れて暮らしていたりすれば、介護をだれかに頼る時期が訪れる。そのときにどうしたいかで、選択肢が変わってきます」
 いくつか気をつけたいポイントがある・・・

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あなたの最期は自宅?ホーム? 自宅でひとりを貫くためには
216円(税込)

人生の最期をどこで過ごすか? 自宅か、高齢者向けの施設か。途中で住み替えをするのはつらい。しかし、それを考えて最初から要介護度の重い人向けの施設を選ぶと、周囲の人との違和感を感じるかも知れない。一方、自宅で老後を過ごしたいという人は多いのだが、実際に自宅で最期を迎えられる人は多くない。自宅と施設のメリット・デメリットを比較するとともに、住生活コンサルタントの大久保恭子が、自宅で最期を迎えるためにはどんな準備が必要なのかリポートする。(2017年11月24日号、8000字)

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