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朝日新聞出版

本当のところ65歳でいくら必要か 余裕を求めるなら3000万円超?

初出:週刊朝日2017年12月1日号
WEB新書発売:2017年12月7日
週刊朝日

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 高齢化が進む現在。老後に備える資金はいくら必要なのか気になるところだが、ずばり「○○円です」とはなかなか教えてもらえない。ライフスタイルは人それぞれ。そもそも何歳まで生きるか本人にさえ分からない。いくら必要か簡単に言えるわけもないのだが、そうはいっても「ゴタクはいいから金額を知りたい」と思う人は多いだろう。老後に必要なマネーの計算式を具体的に示した。一つ言えることがある。今や90歳まで生きる人は男性で約4分の1、女性で半数。かつて「長生き」と言われた年齢まで生きることはごく当たり前、と思っておいた方がいい。

◇第1章 65歳で、いくらあれば足りるのか
◇第2章 株投資で「楽々老後」、「金」でインフレ対策も
◇第3章 「節約教」と「不安病」はやめ、「対処力」を身につけよ


第1章 65歳で、いくらあれば足りるのか

■「最低でも1500万円」「余裕なら3千万円超」
 寿命は延びるばかりなのに、給料は増えない。いったい、いくらためればいいのか……。中高年なら誰でも感じたことのある不安だろう。不安は、中身がわからないからこそ募るもの。ならば明らかにしよう。老後マネーの計算法と、生活レベルに応じた準備額を。その上で、どう準備するのかを決めてほしい。

 一冊の本が老後マネーの世界を揺さぶっている。
 『ライフ・シフト』。英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授らが書いた、「人生100年時代」を乗り切るための本だ。昨年秋に出版されると瞬く間にベストセラーになり、現在16万部。老後マネーの考え方もしっかり論じられているが、とりわけ「2007年に日本で生まれた子どもの半分は107歳まで生きる」とする予想が人々の心をとらえた。
 ファイナンシャルプランナー(FP)の深田晶恵さんは、『ライフ・シフト』後に、「より長寿」を意識する男性が増えたという。
 「90歳までの人生を考えてマネープランを作る、これが私の持論です。あの本が出る前は、『どうせ90歳までは生きられない』と言う男性が多かったのですが、最近は『ひょっとしたら長生きするかも』に変わりました」
 大手資産運用会社フィデリティ投信の研究所、フィデリティ退職・投資教育研究所の野尻哲史所長も、
 「私は95歳までのライフプラン作りを提案しています。以前は『エーッ、長いな〜』だったのに、最近は『何だ、100歳でなくていいのか』という反応が多くなりました」
 人生先立つものはお金。超長寿社会がどんどん現実化するにつれて、それへ向けてのお金の備えを気にする人々が増えているのだ・・・

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本当のところ65歳でいくら必要か 余裕を求めるなら3000万円超?
108円(税込)

高齢化が進む現在。老後に備える資金はいくら必要なのか気になるところだが、ずばり「○○円です」とはなかなか教えてもらえない。ライフスタイルは人それぞれ。そもそも何歳まで生きるか本人にさえ分からない。いくら必要か簡単に言えるわけもないのだが、そうはいっても「ゴタクはいいから金額を知りたい」と思う人は多いだろう。老後に必要なマネーの計算式を具体的に示した。一つ言えることがある。今や90歳まで生きる人は男性で約4分の1、女性で半数。かつて「長生き」と言われた年齢まで生きることはごく当たり前、と思っておいた方がいい。(2017年12月1日号、8100字)

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