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朝日新聞出版

おせち料理の不都合な真実 塩分も糖分もお正月

初出:2017年12月8日号
WEB新書発売:2017年12月14日
週刊朝日

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 正月と言えば「おせち料理」。最近は1月2日あたりから開く店も多く、お正月の風景も様変わりしたが、おせちは根強い人気がある。しかし。冷蔵技術や流通が発達していない時代に端を発するものだから、保存のため濃いめの味付けにしている場合が多く、塩分・糖分は多め。油脂が少なめの具材が多いので一見ヘルシーに見えるかも知れないが、実は反対だ。カロリーが高い「黒豆」、塩分が多い「昆布巻き」など具材によって差が大きいので、カロリー・塩分・炭水化物ランキングを紹介する。これらに配慮した「健康おせち」も最近は人気だ。

◇第1章 塩分、糖分過多、高カロリーどうする!?/「おせち」の不都合な真実
◇第2章 企業などが手がける健康おせちに注目!
◇第3章 塩はつけずにふる、しょうゆは塗る!
◇第4章 フルタニさんおすすめ!健康創作おせち


第1章 塩分、糖分過多、高カロリーどうする!?/「おせち」の不都合な真実

 正月の食卓を彩るおせち料理。縁起がよいのはいいのだが、数の子やかまぼこは塩分、栗きんとんや黒豆、だて巻きは糖分が多く含まれ、体をいたわる人たちには、大げさだが「酷な料理」。とはいえ、箸を運ばないのも気が引ける。「賢い」食べ方で、一年のスタートを迎えましょう。

 おせちは縁起のよい料理がたくさん並ぶ。
 巻物に似ている形から、学問や習い事の成就を願うだて巻き。「まめ(まじめ)」に働き、「まめ(健康)」に暮らし、無病息災の願いが込められる黒豆。「よろこぶ」の語呂合わせがある昆布巻き。数の子は子孫繁栄、「金団」と書くきんとんは財宝を表し、エビはひげが伸び、腰が曲がるまで元気でという長寿への願い――。
 だが、正月三が日をゆっくり過ごすための伝統的な料理であるがゆえに、保存性が高い。だから、食塩や砂糖、しょうゆを多く使っている。
 管理栄養士の清水加奈子さん作成のおせち成分表を元に、食べてみると……。
 昆布巻き、かまぼこ、さわら焼き、田作り、数の子、だて巻き、きんとん、黒豆、煮しめ(里芋、しいたけ、れんこん、ごぼう、にんじん、こんにゃく)、くわいの計10品。
 1食当たりの食塩摂取量を計算すると、7・8グラム、糖分を含む炭水化物摂取量は117・4グラム。ちなみにカロリーは734キロカロリー。食塩だけ見ても、国が定める1日の摂取目標値(18歳以上。男性8グラム未満、女性7グラム未満)に1食だけでほぼ達してしまう。世界保健機関(WHO)のガイドラインはもっと厳しく、成人の1日の摂取目標値は5グラム未満。1日3食、3日間食べ続けるのは控えたほうがよさそうだ・・・

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