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長生きするならリノベーション 早いうちから始めよう

初出:2017年12月15日号
WEB新書発売:2017年12月21日
週刊朝日

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 「最期を自宅で過ごしたい」と思う高齢者は多い。一方で、高齢者の事故の圧倒的多数が自宅、居室内で起きている。これを解決するのが自宅のリフォーム・リノベーションだ。若い頃ならかすり傷で済んだようなケガが、高齢だと転倒→そのまま寝たきり、になる可能性もある。断熱性を上げて家を温かくすることは、脳卒中や心筋梗塞など重大な病気のリスクを減らす、という研究もある。一つ重要なことがある。リフォームやリノベーションには、それなりの気力・体力・資金が必要。高齢になってからでは遅いかもしれない、ということだ。

◇第1章 100歳まで住める家/リノベーションが長寿を保つ!
◇第2章 2階を大胆に「減築」、水回り動線も快適!
◇第3章 断熱改修で脳年齢若返り、長寿に!
◇第4章 リフォーム前に知っておきたい収納術!
◇第5章 注射でリハビリ!/リファイニング建築


第1章 100歳まで住める家/リノベーションが長寿を保つ!

 人生100年時代は確実にやってくる。気になるのは「終のすみか」。暮らしやすい老後の居住空間を求め、50代や60代を中心に自宅を『変身』させるリノベーションを考える動きが広がっている。残りの人生を快適に過ごすために、理想の「家」の設計図を描いてみよう。

 人は年を重ね、やがて衰えていく。老いを視野に入れたときに、いくつか頭の中に浮かぶのだが、その一つが、「終のすみか」だという。
 内閣府が発表する高齢社会白書(2015年版)によると、60歳以上が回答した「身体が虚弱化したときに望む居住形態」の調査で、7割近くが「自宅に留まりたい」と回答している。老人ホームでもなく、病院でもなく、「最期は自宅で」と考える人が多いのだ。
 しかし、17年版の白書では、こんな調査結果が出ている。
 65歳以上の高齢者による事故は8割近くが住宅内であり、そのうちの45%が居室での事故――。
 20歳以上65歳未満と比較すると、その割合は10ポイント近く開きがあり、加齢とともにそのトラブルを意識した生活を送ることになる。
 アクティブシニアと言われる60代でも前述のように生活に支障が出てくるのだから、75歳にもなると、一人でこなせないことが増え、より小さな生活単位になっていく。転倒でもしたら寝たきりになってしまうこともままある。85歳を過ぎると認知症も増える傾向にあり、食事や排泄、入浴までもがしんどくなる。
 いま、50代から60代を中心に、自宅を改築したり改装したりする「リノベーション」を検討する人たちが増えている。体が動くうちに、住環境をがらりと変えてしまうという発想だ。
 リノベーションやリフォームの基礎知識や実例を紹介する「SUUMOリフォーム」編集長の福澤佳恵さんは言う。
 「住環境を変えた方々にお話を聞くと、『もっと早くやっておけばよかった』という意見が多いです。快適に過ごせる期間を長くしたい、という思いの表れではないでしょうか。老後に備え、50〜60代のうちにバリアフリーのリフォームなどをやってしまおうという方が増えています・・・

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