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世相・風俗
朝日新聞出版

妻が不倫に走った時 残された夫の哀愁と愛

初出:2018年1月26日号
WEB新書発売:2018年2月1日
週刊朝日

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 一昔前まで、浮気といったら男性のものといったイメージがあった。今は様変わりだ。正確な統計はないのだが、女性の浮気・不倫が少しも珍しくない時代になっている。妻に不倫に走られた夫はどうする? ひとり葛藤の日々を過ごしたり、さりげなく確かめようとしたり、妻を問い詰めて「キモい」と逆ギレされたり…… いじましいような、情けないような姿に、涙なくしては語れない哀愁がにじむ。実例をいくつか紹介する。

◇第1章 寝取られた夫の絶望と愛
◇第2章 筋肉がキモいと…
◇第3章 オレの子を間男と一緒に…
◇第4章 妻の不倫は夫自身の闘い
◇第5章 貞操観念ない似た者同士
◇第6章 不倫やめない妻、受け入れ
◇第7章 駆け落ち父への復讐
◇第8章 明日出張のウソ信じ…
◇第9章 不倫離婚後、慰める元夫


第1章 寝取られた夫の絶望と愛

 「浮気は男の甲斐性」。その風潮は去り、SNSでアクティブに不倫に走る女性たち。女性政治家やタレントがホテルでの「打ち合わせ」を目撃されたのは記憶に新しい。世間でいう寝取られ夫たちは何を思うのか。一抹の哀愁をリポートする。

■マンションの管理人と…
 成田健二さん(52)は、商社勤務。学生時代にラグビーで鍛えたガッシリとした体格で、海外出張も多く、1週間以上家を空けることも少なくない。留守中に、マンションの管理人に妻を寝取られたという疑いが浮上したのは、小学5年生の息子の思いがけない一言だった。
 「僕が塾の忘れ物を取りに家に戻ったら、管理人のおじさんが部屋で服を脱いでいたよ」
 マンションの管理人が居住者の部屋で服を脱ぐなんておかしい。「まさか妻が不倫……」。胸騒ぎが止まらなかった。
 成田さんは深く息を吸って妻の幸子さん(46)を問い詰めた。すると「管理人の佐藤さんは、高校の先輩なの。勤めていた会社をリストラされて、管理人になったそうよ。管理人室にはシャワーがないんですって。掃除やゴミ捨てで汗かいたままだなんて可哀想だからシャワーを貸してあげただけよ」と、平然と答えた。
 「そうか……」
 だがいくら知人とはいえ、管理人が居住者の部屋に入るのは変だ・・・

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