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経済・雇用
朝日新聞出版

悠々自適の投資術 老後の資金は老後に稼ぐ

初出:2018年2月9日号
WEB新書発売:2018年2月15日
週刊朝日

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 日本人は株式などの証券投資に縁が薄いと言われてきた。戦後の経済成長の時代はそれで良かったのかも知れない。「企業戦士」として一生懸命に働くことが第一であり、個人で投資をするなど二の次だった。だが、いろいろな意味で局面が変わった。特に、定年を迎えた高齢層にとって、今や証券投資はきわめて有力な資産形成の選択肢だ。とはいえ、今まで株などと縁が薄かった人たちには何がお薦めなのか。日本証券新聞社で記者・編集局長・社長を務めて独立した天野秀夫がリポートする。

◇第1章 老後資金を稼ぐ65歳からの投資術
◇第2章 狙うは新興株の1部へ市場変更
◇第3章 大注目!今年の新規上場候補
◇第4章 逆風の仮想通貨、注目の第1号は


第1章 老後資金を稼ぐ65歳からの投資術

 年金受給開始75歳論議が浮上するなど、老後資金の自己防衛をこれまで以上に真剣に考えさせられる時代となった。少額で誰もが参戦できる株式投資は、初心者のシニアにとっても有効な選択肢となる。株高が続く、今こそお薦めしたいのは、新興銘柄だ。その理由とは――?

 高齢化社会対策として働き方改革、副業が叫ばれるようになったが、アパートなど不動産経営は資金的に誰もができるわけではなく、65歳からアルバイトと言っても仕事内容は限られ、このマイナス金利下で、預金も心もとない。となれば、多少のブレはあるものの、株高が続く今は、株式投資の扉を開ける絶好のタイミングだ。
 まず、2018年に入ってから一気に動き出した日経平均の今後の動きについて解説しよう。
 1月18日には、ソビエト連邦が崩壊した年でもある1991年以来26年2カ月ぶりに2万4000円台を回復。その後、円高などの影響で、日経平均は続落したが、市場の内外からは、「多少のブレは想定内。日経平均はもうすぐ2万7000円になる」「年内に3万円」という威勢のいい声が相次ぐ。


 株式運用の機関投資家との親交も深い複眼経済観測所の渡部清二所長はこう予測する。
 「戦後の日経平均のデータを活用してデータ分析すると、上ブレで2万7800円近辺が8月辺りにある可能性もある。下ブレの場合は2万900円近辺でしょう。テクニカル面での分析だけでなく、国内の著名なファンドマネジャーは、今年前半をカンカンの強気で見ており、今は波に乗る場面でしょう」
 一方、企業収益と日経平均の関連で予測すると、「日経平均採用銘柄の平均1株利益が来期5%の伸長で1600円、PER(株価収益率)16倍を前提条件とすると2万5000円が一つの予想値」と解説するのは、あかつき証券投資調査部の藤井知明部長だ。
 「この条件で日経平均が3万円を達成するには2018年度の企業収益が20%増益の拡大をみて平均1株利益が1875円まで伸長することが必要で、現実的でない・・・

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