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医療・健康
朝日新聞出版

健康寿命を縮めるかも あのしょうゆ・甘味料・オイル…

初出:2018年2月16日号
WEB新書発売:2018年2月22日
週刊朝日

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 食べ物の安全性に対する関心がますます高まっている。思い起こしてほしい。物事には「明白なシロ」と「明白なクロ」の間に、限りない「グレーゾーン」があることを。科学的な知見を総動員しても、なお「よく分からない」ことは残ることを。被害を受けた側が因果関係を証明できないと、必ずしも補償を受けられないことがあることを。やはり、食の安全性に関する基礎知識は必要だ。加工食品は特に注意。「食べ物が工業製品になってしまったことが間違いの源」との指摘もある。製品の「原材料名」の欄にカタカナが多いものは避ける、などの実用的な知識も伝授する。

◇第1章 主婦にも人気、食品添加物講座
◇第2章 うまみにご用心 しょうゆ、即席麺
◇第2章 砂糖より甘い、合成甘味料
◇第3章 ハムは無塩せき、納豆タレ避ける
◇第4章 高温の酸化油でサクサク総菜…
◇第5章 味覚を取り戻す「昭和そうす」


第1章 主婦にも人気、食品添加物講座

 『食品の裏側』(東洋経済新報社)の著者で食品ジャーナリストの安部司さんは昨年6月、加工食品診断士協会を立ち上げ、添加物や加工食品の専門知識を認定する民間資格の取得講座を始めた。すると、飲食店関係者や医療従事者だけでなく、子育て中の主婦からも申し込みがあり、その反響に驚いた。
 安部さんは、国内で認可されている食品添加物の多くが「条件つき」と認識すべきだ、と言う。「つまりグレーゾーンがいっぱいあるのです」(安部さん)
 安部さんは、食品添加物の安全性試験は単品で行っているので、複数を摂取したときまではわからないと指摘。さらに、一度認可されて何十年も経過した後に再テストした結果、危険性が認められ、認可が取り消された事例もあるという。たとえば、ハムやソーセージなどの加工品などに使用されていた「アカネ色素」は、腎がんの原因となることが判明するまで16年近く認可されていた。

第2章 うまみにご用心 しょうゆ、即席麺

 安部さんは「世界的に発がん性物質として規制されている添加物のクロロプロパノール類が日本では規制がない」と、国内の添加物の認可基準にも疑問を持つ。「大豆の搾りかすを劇薬の塩酸で煮ると、すべてアミノ酸液に変化します。それを粉末化したものがたんぱく加水分解物です。この中に含まれている物質の一つにクロロプロパノール類がある」(同)
 クロロプロパノール類は、食品の製造過程で副産物(不純物)として生成される。しょうゆや即席麺のスープなど、いわゆる「うまみ」を感じるものに含まれている可能性がある・・・

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