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文化・芸能
朝日新聞出版

帰ってきたバブル女子 80年代は永久に不滅です

初出:2018年3月2日号
WEB新書発売:2018年3月8日
週刊朝日

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 1980年代後半、日本が空前の好景気にわいた「バブル経済」。その時期に若い時代を過ごした女性たちが、いま、再び輝きを増している。もう若くはない。しかし、経済的・時間的余裕は今の方がある。実は当時はいま以上に男性中心社会の空気があったし、企業でなく個人の豊かさ、ものの豊富さ、安さという点でも、意外に現在の方が豊かだ。芸能界を見てみよう。当時も今も普通に現役だったり、今の方が美しいぐらいの女性もいるではないか? 「バブル女子」たちの輝きを見た。


第1章 恐るべし!バブル女子リターンズ

 バブルを体感したエネルギッシュな女性の活躍がめざましい。社会は彼女たちに何を求めているのか。リターンした「バブル女子」たちを紹介しよう。

 前を歩く美女。気になって追い越しざまに顔をのぞくと、おばさんだった! こんな体験、ありませんか。50〜60代の女性はファッショナブルで着こなしも若々しい。中でもバブル世代のアラフィフの勢いは、まさに「怖いモノ知らず」系。腰かけ就職に、寿退社……。専業主婦という「空白の期間」を経て、華々しくカムバック。今、社会に増殖中だ。
 バブル時代に「スッチー」と呼ばれ、美食にファッションにと、輝くような日々を送ってきた元客室乗務員を中心とした3人のバブル女子が立ち上げたプロジェクトがある。その名も「マダムズフェイバリット」。お気に入り商品を、インターネットや、主催する「マダムズマルシェ」で販売する。東京・広尾のハウスレストランで開催するマルシェは毎回大盛況で、マーケットというよりも、マダムズのファンが集うフェスティバルのよう。入場前から行列ができ、来場者の多くが長時間滞在し、マダムズの作る空間を楽しむ。
 「一日中いらっしゃる人もいます。『買いたいものは特にないんだけど』と言いながら、心地よくお茶を飲まれています。70代の方もいますよ」(マダムズ代表)
 洋服をはじめ、アクセサリーや小物、バッグ、靴、美容サプリや基礎化粧品といった商品が各回ごとに並ぶ。中でもカシミヤの服は人気でオールシーズンで出店している。客の平均単価は2万〜3万円という。
 きっかけは「何かやりたいね」。バブル時代は、国際線の客室乗務員で、世界中を飛び回り、各国のローカル情報を数多く手にした。当時のネットワークと「目利き力」を生かして、優れた商品をそろえられるし、仕入れだけでなく、オリジナルの商品も販売できる。たとえば、タイのクロコダイルのファームに出かけて製作依頼した財布は9万円(税別)と安くはないが、売り切れ続出だ・・・

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