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朝日新聞出版

羽生結弦、4回転半へ秘密のシナリオ これから一体どうするの?

初出:2018年3月9日号
WEB新書発売:2018年3月15日
週刊朝日

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 平昌五輪で金メダルを獲得した男子フィギュアの羽生結弦。その後の身の処し方に注目が集まっていたが、現役続行、夢の4回転半(アクセル)への挑戦を明言した。前人未到の4回転半。専門家の間には「頑張れば跳べる」との見方が多いようだが、簡単な道のりでないことは間違いない。羽生結弦はこれからどうするのか。あわせて、「平昌って韓国なんですか?」と聞くなど「天然」なキャラクターが人気の宇野昌磨の魅力も紹介する。

◇第1章 羽生結弦、未来へのシナリオ
◇第2章 2連覇達成の翌日のLINE
◇第3章 「ゆづしょま」萌え!
◇第4章 前田敦子のスピーチに重なる
◇第5章 お互いがいてそれぞれ輝く


第1章 羽生結弦、未来へのシナリオ

 ケガを乗り越えて五輪2連覇もゴールではなかった!!
 オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで66年ぶりの連覇を果たした羽生結弦。世間の興奮が冷めやらぬうちに、新たな目標を口にした。羽生にとって五輪は通過点に過ぎなかったのか。絶対王者の未来のシナリオを徹底取材した。

 「ちょっとやる気にはなった。アクセルを改造している状態」
 感動の金メダル獲得から1週間もたたない2月22日、羽生はリンクの上でアクセルジャンプを繰り返していた。エキシビションの練習だったが、クワッドアクセル(4回転半)への意欲はありありとみてとれた。
 かねて「五輪後」に注目が集まっていた羽生だが、早々に現役続行を表明。しかも、4回転半を跳びたいと明言したのだ。
 6種類のジャンプのうち最も難易度が高いのがアクセル。4回転では、まだ誰も成功させていない。
 「目標が前人未到のものであれば、そこに自分の存在意義を感じられる。アスリートにとって、これほどうれしいやる気はない」
 ソウル五輪シンクロナイズド・スイミング銅メダリストで、現在はメンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京さん(国際オリンピック委員会マーケティング委員)は、羽生の動機をこう分析する。
 ただ、今の羽生にとって、実現可能なのだろうか。
 「結弦ほどトリプルアクセルがきれいに跳べる選手は少ない。力任せに跳ぶ選手が多い。結弦はアクセルに関してはほとんどミスがない。要するに普通の感覚で跳べる。4回転半いけるんじゃないかなと思います」
 と話すのは荒川静香や鈴木明子ら数多くの選手を育てた名コーチの長久保裕さん。仙台時代は、羽生のコーチも務めた。
 小学2年から中学卒業まで羽生を指導し、羽生が『恩師』と慕う都築章一郎さんによると、早い時期から4回転半のイメージはつかんでいたようだ。
 「昨年8月、アイスショーに来てくれたとき、結弦に『将来どうするのか』と聞いた。そのとき結弦から聞いたのは・・・

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