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医療・健康
朝日新聞出版

血管をきたえる7カ条 これで心臓・脳を守る

初出:2018年3月16日号
WEB新書発売:2018年3月22日
週刊朝日

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 脳卒中や心臓病は生死に関わる重大な病気だが、臓器の組織そのものの病気というより、血管の病気といった方がいい。腎臓病もそうだ。こういった事実が広く知られるようになり、最近では血管を健康に保つことの重要性がよく言われるようになった。でも、そのためには具体的に何をしたらいいのだろう。「30分以上の運動を週3回」など、「血管力を高める7カ条」を紹介しよう。

◇第1章 「血管力」を高め、心臓と脳を守る7カ条
◇第2章 血管の老化現象、動脈硬化の仕組み
◇第3章 よい血液、血管を維持する方法
◇第4章 血巡りを重視し「活血」を目指す


第1章 「血管力」を高め、心臓と脳を守る7カ条

 俳優の大杉漣さんは急性心不全のため66歳で亡くなった。循環器系の病気は命を左右しかねない。急死したり、重篤な後遺症を残したり……。その最大の防御は血管を強くすることだ。

 千葉県在住の主婦、吉原涼子さん(仮名・48歳)は昨年10月、当時50歳だった夫を亡くした。それまで大きな病気をしたことはなく、亡くなった日の朝もふだんと変わらない様子で出勤していた。勤務先の不動産関連会社で会議中、突然激しい胸の痛みを訴えて倒れた。救急車の中で心停止し、大学病院で蘇生術が施された。吉原さんも病院に駆けつけたが、回復することはなかった。
 病名は急性心筋梗塞。血流に乗せて心臓に酸素を届けている冠状動脈に血栓(血のかたまり)が詰まり、心臓の筋肉が死んでしまう病気だ。吉原さんの夫のように急死するケースも多い。
 日本人の死亡原因のトップはがんだが、2位の心疾患、4位の脳血管疾患、9位の大動脈瘤・大動脈解離など、「血管」が原因で引き起こされる病気が上位を占める。循環器疾患が専門の河野宏明医師(熊本大学大学院生命科学研究部教授)はこう話す。
 「すべての臓器や組織は、酸素や栄養がなければ働くことができません。こうしたエネルギーを血流に乗せて届けてくれているのが『血管』です。血管にトラブルが起これば、つながっている多くの臓器の機能にまで影響を及ぼすことになる。とくに心臓や脳、肺といった命にかかわる臓器への影響は深刻です」
 血管の2大トラブルは「詰まり」と「破裂」だ・・・

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