教育・子育て
ダイヤモンド社

即効! 身につく「英語&中国語」

2012年03月09日
(26200文字)
週刊ダイヤモンド

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即効! 身につく「英語&中国語」


 ビジネスマンの英語習得の必要性が高まっている。顧客や取引先だけでなく、今後は外国人採用が増え、英語が仕事上の『公用語』になるのは一部の企業にとどまらなくなるからだ。一方、中国語は従来の英語のように、その使い手の価値が急上昇。それぞれの効果的習得法を特集した。

〈第1章〉自分に合う方法で英語習得
 「最適な学習法」が上達の道

〈第2章〉TOEICの攻略と活用
 点数アップ術と実践への活用

〈第3章〉安く手軽に効果的に学ぶ
 NHK講座だけでも英語は十分
 ネット英会話スクールの活用法

〈第4章〉中国語にゼロから挑戦
 『相原式』中国語の独学勉強法
 ビジネスマンの画期的習得法
 ニーズに合ったスクール選びを


〈第1章〉自分に合う方法で英語習得

 レベルや能力により、その人にふさわしい英語学習法は違ってくる。まずは専門家の指導や他人の成功ケースに耳を傾け、自分に合った方法を見つけることが英語習得の早道だ。

実力を測り、「最適な学習法」で楽しく継続するのが上達への道


 多忙なビジネスマンが英語を習得するにはどうすべきか。英語研修を長く続け多くの使い手を育てた専門家に効果的手法を聞いた。

 ここ数年の急激な円高やグローバル経済の進展により、海外進出企業はもちろん、拠点が国内にしかない企業でも、外国の顧客や取引先との英語によるコミュニケーションの必要性が高まっている。
 英語習得はビジネスマンが生き残る必須条件になりつつある。効率的に英語を習得するにはどうしたらいいのか。
 まずは、自分の実力を「見える化」することだ。そのためのツールとして有効なのがTOEICだ。
 自分の英語力が、中学で習う基礎も身についていないのか、リスニングはできるが会話ができないのか、会話はペラペラだが読むスピードが遅いのか……どのレベルなのかによって、「最適な学習法」は当然変わってくる。
 TOEICは、リスニングとリーディングの力を測るテストだが、これは語学の理屈にのっとっている。スピーキングよりリスニングを、ライティングよりリーディングを、先に強化するのが基本だからだ。聞けない英語は話せず、読めない英語は書けないものだ。
 自分の実力を知り、最適な方法で行わなければ成果が出にくいし、成果が出なければ継続しない。一方、成果が出れば楽しいし、次の目標に向かってやる気が出てくる。
 図1‐2では、TOEICのスコアで英語力をレベル分けし、それぞれに適した教材や学習法と、次のレベルに到達するまでにかかる時間の目安を示した。


 この時間の目安は、英会話研修受講者が実際に上達にかかった時間のデータを取ったものだ。最適な学習法ならば、自己学習だけでも、この半分の時間でレベルアップ可能だ。
 自分の現在地とやるべきこと、そして次のステージまでにかかる時間の目安ができると、やる気が出てくる。したがって、これは「やる気の見える化」表でもある。
 本稿では、470点未満をレベル1、470点以上600点未満をレベル2、600点以上730点未満をレベル3、730点以上860点未満をレベル4、860点以上をレベル5とし、それぞれに最適な重点学習法を解説した。大手企業の英語研修で好評を博しているアドバイスのエッセンスだ。

◎LEVEL1/初級者編 中学の教科書ガイドを音読せよ
 留学経験なし、ビジネスでも英語を使わず十数年……。大学合格時がいちばん英語ができたというビジネスマンは多いはずだ(TOEICスコア470点未満)。
 このレベルで最適な教材は、中学の教科書ガイドだ。「中学の教科書なんて」と馬鹿にしてはいけない。中学で基礎をきちんと勉強した人は、後からリスニングやスピーキングの練習を積むとどんどん伸びる。
 逆に、十分基礎固めをしないで語学留学やワーキングホリデーに行った人は、日常会話はできてもその先が伸びない。
 通訳者など英語ができる人は皆、中学の英語の教科書は大切な基本と口を揃える。
 特に、中学3年のCD付き教科書ガイドがお薦め。巻末に中学3年分の文法のまとめが掲載されていることが多いからだ。
 なぜ教科書でなく、教科書ガイドなのか。理由は二つある。
 一つは、ガイドには教科書の英文に訳がついていることだ。まず訳を隠して英文を読み、わからない単語に印をつけて訳を見る。これを繰り返して単語と文章を理解する。
 訳を見るのはいいこと、訳をするのは悪いこと……くらいの考えでよい。わからない単語を辞書を引いて訳すのは、時間がたっぷりある人の勉強法。辞書を引きながら30分かけておかしな訳を作るより、プロの正しい訳を30秒で確認するほうがはるかに効率的。忙しいビジネスマンには、絶対にこちらがお勧めだ。
 二つ目の理由は、リスニングCDがついていることにある。文の意味を理解したら、CDを聴きながら「音読」することから始めてみよう。その方法は以下のとおり。
(1)CDを聴きながら音読し、音と文字を重ねる。ネイティブの音読と同じ速度で目が動くので速読訓練にもなるし、発音矯正もできるのでスピーキングの訓練にもなる。発音を間違えた個所には○をつけて矯正する。これを5回繰り返せば、発音はほぼ重なる。
(2)再び訳を読み、意味を再確認する。意味がわからないまま音読しても効果がないからだ。
(3)最後に、正しい発音と正しい意味がわかった英文を5回音読する。これで1セットだ。
 これはリスニング・リーディング・スピーキングを同時強化する超効率トレーニングだ。英語学習は5回繰り返すのがポイント。2回目、3回目で間違いが矯正され進歩が見える。それが楽しい。4回目、5回目で進歩の限界が見える。進歩と限界が見えると次の目標が見える。次の目標が見えるとやる気が出る。元気とやる気が出る仕組みを日々の英語学習に組み込むことが大切というわけだ。
 NHKのラジオ・テレビ講座もお薦め。英語達者の多くが認める手軽で質の高い素材だ。ただし自分に合った講座選定が重要。リスニング強化が目的なら自分のレベルより一つ上、リーディング強化が目的なら一つ下のレベルの講座を選ぶのがポイントだ。
 リスニングは、少し速いと感じるくらいの英語を聴き、書き取って音読し「耳が開く」体験を重ねることで成長する。
 一方、リーディングは、ぱっと見た瞬間に意味が取れるぐらいのやさしめの英文を、極力速くたくさん読むことで英文の情報処理能力が強化される。
 多くの日本人は逆をやっている。リスニングは日本人向けに不自然にスローにした英語を聴いているから、いつまでも普通のスピードについていけない。
 リーディングはネイティブでさえも目を白黒させるような難しい英文を、辞書を引きながら日本語に訳すから、いつまでも速く読めないし英語回路もできない。

◎LEVEL2/中級者編 ニュースでスピードの壁を越える
 基礎が身についてくると、TOEICのスコアもめきめき上がるが、次に立ちはだかるのが「スピードの壁」(TOEICスコア470点以上600点未満)。
 ゆっくり話してくれれば理解できるが、普通のスピードでしゃべられるとパニックを起こす。このスピードの壁を乗り越えるのに最良の教材が、英語ニュースだ。
 とはいえ、ナチュラルスピードのニュースはレベルが高過ぎるという人には、最初の教材として、米国の国営ラジオ放送VOA(Voice of America)の「Special English News」をお薦めしたい。
 この番組は英語を母国語としない人のために、基本語彙を1500語程度に限定し、1分間に100語程度のスピード(通常は150語程度)で読まれている。このニュース番組のテキスト付き教材も市販されているので、初級で紹介した聴きながらぶつぶつ音読練習をする。
 聴いて書き取り(ディクテーション)、テキストで確認すれば、自分の不得手な音が見えてくる。また、聞いた音をすぐ影のようにまねして口に出していくシャドーイングもお勧めだ。
 このスピードに慣れたら、次に1分間150語のニュースで同じトレーニングをしてみる。私は、NHK総合テレビの夜9時のニュース番組を使う。サブチャンネルの英語でシャドーイングをしたり、初めて聞いた単語や表現を手帳にメモしている。
 NHKの英語ニュース放送「NHK WORLD」のサイトでも、いくつかのニュース映像がアップされている。
 訳文はないが、英文付きのニュースもあるので、ここでもシャドーイングが可能だ。

◎LEVEL3/中上級者編 洋画で会話のテンポを習得せよ
 スピードの壁を越えてリスニングが上達しても、「自分からしゃべれない」という「スピーキングの壁」に当たる(TOEICスコア600点以上730点未満)。
 少人数のディナーなどの場で、他人のしゃべっている内容がわかり、自分も話したいと頭の中で英作文をし、よししゃべろうと思ったときには話題が次に進んでいていつまでも会話に参加できない、といった「乗り遅れ症候群」に陥るパターンだ・・・

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即効! 身につく「英語&中国語」
210円(税込)

ビジネスマンの英語習得の必要性が高まっている。顧客や取引先だけでなく、今後は外国人採用が増え、英語が仕事上の『公用語』になるのは一部の企業にとどまらなくなるからだ。一方、中国語は従来の英語のように、その使い手の価値が急上昇。それぞれの効果的習得法を特集した。[掲載]週刊ダイヤモンド(2012年3月3日号、26200字)

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