政治・国際
時事通信社

金正日急死と正恩体制の謎を解く

2012年02月06日
(4600文字)
e-World

このエントリーをはてなブックマークに追加

金正日急死と正恩体制の謎を解く


■北朝鮮の発表にウソはあったか
■中国は金正日の死をいつ知ったか
■軍の集団指導体制あるのか
■核放棄の可能性がないのはなぜか
■日朝関係に新展開はないのか




 北朝鮮に関することで謎が多いのは情報が不足しているからであるが、北朝鮮の政治文化を考えながら情報に接することで、謎の部分が解けるかもしれない。12月、金正日総書記が死去した。脳卒中の後、3年あまり生存したこと自体、懸命の治療の成果というべきであり、突然の死ではない。金総書記の遺体安置場所への人々の列からは嗚咽(おえつ)が漏れ、慟哭するアジュモニ(おばさん)の映像が世界に流れた。「悲しむふりをするように当局からの指示があり、本当に悲しんでいるのではなかった」のだろうか。内外に映像が流れる場所で最大限の演出したのだろうが、指導者を失ったという喪失感が北の社会を覆っていたという事実には変わりない。

◇北朝鮮の発表にウソはあったか

 金総書記が何年も前に死去していたのに、北が最近になってそれを発表したという可能性はない。
 カリスマ指導者の死去についてウソの発表することは北では許されない。以前に死去していたのであれば、その時点で追悼すべきであるのに追悼していなかったことになるわけだ。死去していた時期にそれを知らずに飲酒したり、踊ったり、歌を歌ったりして、喪に服していなかった人々が大勢いたということになる。喪に服さないということは北では重大な犯罪と見なされる。
 1994年に金日成主席が死去した時もその死去を隠すことはなかった。指導者の死去の後、金主席のときと同様、粛々と追悼大会の式次第の概要を決め、速やかに特別放送で公表する以外に北の指導部には選択肢はない。
 最近の金総書記は・・・

続きを読む

この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

金正日急死と正恩体制の謎を解く
210円(税込)

急死した金正日の後継者となった北朝鮮の新指導者・金正恩が背負うものは大きい。金正日の急死や、急ピッチで進む金正恩体制の実態など、さまざまな疑問に韓国在住のコリアウオッチャーが解説する。[掲載]e‐World(2012年1月18日、4600字)

    ビューアで読む

    スマートフォン、iPadでも読めますこの商品のアドレスをメールで送る

    Facebookでのコメント

    ご利用上の注意

    • WEB新書は、インターネットにつないだパソコン、iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどインターネットブラウザを搭載した情報端末からの閲覧に対応しています。携帯電話からの閲覧には対応していません。
    • WEB新書は、著作権保護のためパソコンのローカル環境への保存はできない仕様となっています。あらかじめご了承ください。
    • WEB新書の購読には指定の料金が必要です。料金は商品のご購読時に1回発生します。ご購読後は何度でも繰り返しご覧いただけます。商品の閲覧権は1年間保証されます。ただし、著作権者や出版社などの事情により、販売停止や閲覧停止になる場合があります。
    • WEB新書の料金のお支払いはクレジットカードでの決済となります。朝日新聞社が提供する課金・認証サービス「Jpass」への会員登録および、購読手続きが必要です。
    • WEB新書の購読に伴う取引は、「Jpass」を運営する朝日新聞社とお客様との間のお取引になります。
    • 購読手続きが完了した商品は、商品の記事を全文閲覧することができます。購読期間中は「マイWEB新書」に保存され、何度でも閲覧することができます。マイWEB新書へのアクセスおよび、商品の閲覧には「Jpass」へのログインが必要です。
    • サービスの内容や購入手続きに関して不明な点は、こちらの問い合わせ窓口よりJpassお客様サポート宛にお願いいたします。

    このページのトップに戻る