■北朝鮮の発表にウソはあったか
■中国は金正日の死をいつ知ったか
■軍の集団指導体制あるのか
■核放棄の可能性がないのはなぜか
■日朝関係に新展開はないのか
北朝鮮に関することで謎が多いのは情報が不足しているからであるが、北朝鮮の政治文化を考えながら情報に接することで、謎の部分が解けるかもしれない。12月、金正日総書記が死去した。脳卒中の後、3年あまり生存したこと自体、懸命の治療の成果というべきであり、突然の死ではない。金総書記の遺体安置場所への人々の列からは嗚咽(おえつ)が漏れ、慟哭するアジュモニ(おばさん)の映像が世界に流れた。「悲しむふりをするように当局からの指示があり、本当に悲しんでいるのではなかった」のだろうか。内外に映像が流れる場所で最大限の演出したのだろうが、指導者を失ったという喪失感が北の社会を覆っていたという事実には変わりない。
金総書記が何年も前に死去していたのに、北が最近になってそれを発表したという可能性はない。
カリスマ指導者の死去についてウソの発表することは北では許されない。以前に死去していたのであれば、その時点で追悼すべきであるのに追悼していなかったことになるわけだ。死去していた時期にそれを知らずに飲酒したり、踊ったり、歌を歌ったりして、喪に服していなかった人々が大勢いたということになる。喪に服さないということは北では重大な犯罪と見なされる。
1994年に金日成主席が死去した時もその死去を隠すことはなかった。指導者の死去の後、金主席のときと同様、粛々と追悼大会の式次第の概要を決め、速やかに特別放送で公表する以外に北の指導部には選択肢はない。
最近の金総書記は・・・
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急死した金正日の後継者となった北朝鮮の新指導者・金正恩が背負うものは大きい。金正日の急死や、急ピッチで進む金正恩体制の実態など、さまざまな疑問に韓国在住のコリアウオッチャーが解説する。[掲載]e‐World(2012年1月18日、4600字)
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