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「e―World」筆者で、長年鋭い視点で中国を研究してこられた譚ろ美氏のオンデマンドブックレット「複眼中国─現代中国の襞(ひだ)を読み解く Vol.2」(矢吹晋氏と共著、時事通信社刊)が発売されました。
ご購入はhttp://jijipress-shop.com/まで。
※時事通信オンデマンドブックレットは書店での購入はできません。
■『不真面目』と『生真面目』がぶつかった時代の戦争
■「顔の見える戦い」が及ぼす影響
■「最後の戦争」と百年単位の思考幅
1月に拙著『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(上下巻、新潮社)を刊行したら、幾つかのメディアからインタビューを受けた。その中で「中国は、なぜいまだに戦争中のことで日本を責め続けるのか」と、素朴だが大事な質問をされた。短時間では説明しきれなかったし、良い機会なので、ここで記しておくことにしよう。
私自身の答えというより、これは中国の文豪・魯迅の言った言葉の援用である。
魯迅は日中戦争が始まった1930年代初頭、中国・北京のミッションスクールである輔仁大学で大学生に向けて講演を行った。細かい表現は忘れてしまったが、おおむね次のような主旨だった。
─日本との戦争が始まっても、中国人は一向に関心を持とうとしない。食うに困った庶民は日々のことしか考えず、学生たちは毎晩ダンスホールに入り浸っている。女にモテようと写真館で軍服を借りて写真を撮り、ダンスホールで見せびらかせて自慢する。その揚句、朝帰りの道で日本兵に捕まって身体検査をされ、胸ポケットにあった写真が証拠で殺される。だが、自分がなぜ捕まったのか、なぜ殺されなければならなかったのか、死んでも分からない。この戦争がどのようにして始まったのか、なぜ戦争をしているのかを、知ろうとしないからだ。思うに、・・・
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中国は、なぜいまだに戦争中のことで日本を責め続けるのか。文豪・魯迅いわく、日中戦争とは「不真面目」な中国人と「生真面目」な日本人がぶつかり合って起こった戦争である。だが、今や「不真面目」と「生真面目」の立場が、日中双方で逆転した。なぜか? ノンフィクション作家・譚ろ美氏が魯迅の言葉を基に解き明かす。※2012年3月2日に発行したものを2013年4月9日に無料公開しました。[掲載]e‐World(2012年3月7日、2500字)
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