【経済一点張り(A)】もう一つのニッポン敗戦
【経済一点張り(B)】「ドラギ・マジック」
■「コモディティー」と化した薄型テレビ
■必要なビジネスモデルの変革
2012年3月期の決算予想が出そろった。それを概括すると、わが国の製造業の業績がかなり厳しいことが分かる。特に、かつてわが国を代表する業界であった大手電機メーカーの決算予想がかなり深刻だ。昨年の大震災などの要因を考えると、わが国企業の収益が厳しいことはある意味では仕方がない。ただ。それを割り引いても、わが国の製造業部門がかなり深刻な状況に追い込まれているといえるだろう。
昨年は、電機メーカーに限らずわが国企業にとっては大変厳しい年だった。為替市場で円が対ドルで史上最高水準まで上昇し、電機メーカーをはじめ輸出企業の多くは大きな痛手を受けた。そして3月の大震災では多くの尊い人命が失われ、東北地方などを中心に経済活動が大きく停滞した。それと同時に、生産活動に必要な部品などのサプライチェーンが寸断され操業が阻害された。販売するべきモノを作ることができなかったわけだから、収益力が下押しされるのは仕方のない結果だ。
また、大震災の影響から少しずつ回復が見えてきた段階で、今度は、わが国製造業の多くが生産拠点を展開していたタイで大洪水が発生した。それによって、わが国製造業は再び大きな痛手を受けることになった。さらに、・・・
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ユーロ問題で揺れ動く世界経済。各国の債務不安、景気低迷、原油高……。21世紀の経済成長をけん引するとして注目されているアジア・太平洋地域諸国の産業動向等々。グローバル経済の今と展望について、信州大学経済学部教授・真壁昭夫がサビの利いたコメントで解説する連載「グローバル経済講座」。[掲載]e‐World(2012年2月8日、3月7日、5400字)
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