為替相場が急速に円安に振れている。日銀の金融緩和、日本経済の経常赤字化、米国経済の堅調さなどが要因だ。日本経済が構造的な弱さをみせていることもあり、この円安トレンドは長く続くことになりそうだ。
円を取り巻く環境が大きく変わり始めた。これまでの円高が一変し、円安傾向が一気に強くなってきたのである。
世界の投資家のリスク回避姿勢の強まりで円は買われてきたが、欧州危機は小康状態に入り、米国の景気回復に対する期待感も高まっている。一方で、日本の経常収支は悪化。つまり、円売り要因が増えているのだ。
このような状況変化を捉え、市場で最初に行動を起こしたのは海外の年金基金など機関投資家だった──。ステート・ストリート銀行東京支店の富田公彦金融市場部長はそのようにみる。
米ステート・ストリートはカストディ(証券管理)業務を提供しており、顧客である世界の機関投資家がどの国・地域の市場に投資マネーを移動させているのか、その概要を把握している。
富田氏によると、2月6日以降、これら機関投資家による円売りが始まった。きっかけは・・・
![]()
為替相場が急速に円安に振れている。日銀の金融緩和、日本経済の経常赤字化、米国経済の堅調さなどが要因だ。日本経済が構造的な弱さをみせていることもあり、この円安トレンドは長く続くことになりそうだ。 [掲載]エコノミスト(2012年3月20日号、2200字)
スマートフォン、iPadでも読めますこの商品のアドレスをメールで送る
![]()
WEB新書の料金のお支払いはクレジットカードでの決済となります。朝日新聞社が提供する決済・認証サービス「朝日新聞Jpass」への登録および、購読手続きが必要です。