私たちの意思とは関係なく働き、「体の危機管理システム」といわれる自律神経。その自律神経の副交感神経の働きを高めると健康人生が送れるという。だれでもできる10の習慣を紹介しよう。
「健康を保つだけでなく、仕事やスポーツで『ここぞ』という時に能力を全開にできる方法があります。それは自律神経の一つ、副交感神経の働きを高めることなのです。バランスを意識することですべてが良い方向に変わり、人生が激変します」
そう話すのは『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)の著者で順天堂大の小林弘幸教授だ。小林教授は30代の頃、小児外科医として手術や当直と徹夜が何日も続く激務を続けていた。頭痛や不整脈があり、常にイライラして怒りっぽかったという。
「当時は疲れのせいと思っていました。しかし、自律神経の研究を進めていくうちに、そうした症状は交感神経が極端に優位になっていたからだと気づきました」
自律神経は交感神経と副交感神経の2種類で成り立っている。
アクティブな日中は交感神経が支配し、夜は副交感神経が優位になりリラックスモードになる。ブレーキとアクセルに例えられることが多いが、一方が高くなると、もう一方が低くなる関係ではない。交感・副交感の両方が高い場合、片方だけが低い場合、両方低い場合がある。
「最も心身の状態がいい時は、交感・副交感神経の両方とも高いレベルで活動している時です。30代の頃の私の不調は、交感神経が過剰に優位だったことが原因でした。交感神経が優位になると血管が過剰に収縮して血圧が高くなり、頭痛が起きたり心拍数が多い状態が続いて不整脈を誘発するのです」(小林教授)
現代人のほとんどは小林教授と同じように交感神経の活動が高く、副交感神経が低い状態にあるという。小林教授らの研究グループが5年ほど前に行った調査によると、副交感神経の働きは加齢に伴って低下することが分かっている。・・・
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私たちの意思とは関係なく働き、「体の危機管理システム」といわれる自律神経。その自律神経の副交感神経の働きを高めると健康人生が送れるという。だれでもできる10の習慣を紹介しよう。[掲載]サンデー毎日(2011年8月14日号、4000字)
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