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特集 (5)劇団を守ってきた人たちの底力って計り知れない

2016年9月5日更新
写真:久保優二=岩村美佳撮影 久保優二=岩村美佳撮影

――先ほど石飛さんが入団された頃はみなさん若手だったとおっしゃっていましたけれど、昨年劇団創立30周年を迎えられて、今では役者さんの世代も幅広いですよね。

石飛:僕と青木さん、青木さんと久保君は、ほぼ1回りずつ違いますね。青木さんたちが入ってきた時に「うわ、1回り違う」と思いましたもん。それまで1回り上の先輩に、「1回り上!」といっていたのに「あ、自分が……(絶句)」って。そうしたら、2回り違うのが入ってきて、「うわぁーーー」って(笑)。でも、一緒に遊んでもらってます(笑)。

――お三方は、全員劇団の衣装部ですよね。より一緒に行動することが多いと思うのですが、石飛さんから見ておふたりはどういうイメージですか?

石飛:青木さんは、人を使うのがすごく上手なんですよ。僕はそれが苦手なので、青木さんにやってもらうのが一番スムーズなんです。本当に頭がいいというか数学脳だから。人に「これやって」っていって、自分はトイレでゲームしてたり(笑)。

青木:僕がやるより、その能力がある人がやったほうが早いので。

石飛:それと、青木さんは整理整頓がすごく得意で、ものすっごくきっちり! 優二君もそう。きっちりやらないと気が済まないタチ。

久保:だからすごい時間がかかる。

石飛:ねえ(笑)。だけど、きっちり、きれいに。それを僕が片っ端から汚くしてくみたいな。

――おふたりから見た、石飛さんはどんな先輩ですか?

青木:年々、エネルギッシュになっていくんですよ。出会った頃からすごくエネルギッシュだったのに、最近またさらに。年を取るとだんだん体力落ちていくじゃないですか。だから、自分のやれる容量で一生懸命やるんですけど、でも超えちゃってる、常にK点越える越え。すごいよね。

久保:底無し感はある。

石飛:ええー、そう?

青木:まだ、そんなに好奇心が旺盛になることがあるのかと(笑)。そんなに次から次へと、しかも片手間じゃなくて、1個1個にすごいエネルギーを注ぐんですよ。

倉田:イベントもプログラムを作るところから担当しているんです。

青木:その年々エネルギッシュになっていくところに、脅威を感じていて。あんまり先輩と思わない関係で、つきあってきていたんですけど。でも、そのストイックのレベルが年々上がっていて、僕は年々だらしなくなっていくので、釣り合わなくなってきてる(笑)。気安く、お友達と呼べなくなっています。クリエーティブになっているんですよ。人間的な成長がすごいんです。なかなかそういう人いないと思いますよ!

石飛:でも、萩尾望都先生や宇野亜喜良先生は、会うたびにこの人はなんて好奇心旺盛なんだろうって感動するんです。なんで、こんなにエネルギッシュにパッションを持てるんだろうと。まさに、青木さんが言ってくれたことは萩尾先生を見てていつも思う。

青木:普通はいろんな趣味を持っていても、最終的に1個や2個に絞られていくのに、なんかどんどん増えていって。きっと萩尾先生や宇野先生もそうだと思うんですが、たぶんすべてが数珠つなぎに結びついているんでしょうね。

石飛:すべてが表現につながってるんだろうなって、萩尾先生や宇野先生には感じますね。倉田さんも、そうですよ。

――倉田さんからは、お話をうかがうと少女のようなパッションをいつも感じます。

倉田:だいぶしぼんできました(笑)。

――感性がみずみずしいです。

石飛:笑っちゃいます、本当に。みずみずしすぎて。

青木:やっぱり昔の演劇ブームから生き残ってここまで劇団を守ってきた人たちの底力って計り知れないなと。それで、(久保さんを見て)今どきのこういう若いまっすぐなパワーも、今の劇団にすごく必要だと思うんですよね。だからがんばってほしいなと。今回の役も。でも、今稽古中にずっと目が泳いでいるので。

石飛:「少年十字軍」の時にもね(笑)。優二君とあまり芝居をやったことがなかったから、初めてお芝居したとき、めっちゃ目が泳いでて「どこに集中してんだ、こいつ」と思ってた(笑)。

久保:ちょっと、それは、後でお話を……。

一同:(笑)。

青木:そういう姿もかわいらしいなと思うのは、本人のキャラクターの得している部分だと思うので。

倉田:一生懸命やってるからね。

石飛:愛されキャラだと思うよ、僕は。

久保:ありがとうございます(笑)。

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