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特集 【トピックス】ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」制作発表会見
舞台セット、衣装、振り付けを一新した新演出版に

2016年9月14日更新
写真:「ロミオ&ジュリエット」制作発表会見から=中村茉央撮影 「ロミオ&ジュリエット」制作発表会見から=中村茉央撮影

 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」日本版が、2017年1月から3月まで東京と大阪で上演される。ウィリアム・シェークスピア不朽の名作で、2001年にパリで初演されて以来世界各国で上演され、500万人以上を動員している。日本では、10年に宝塚歌劇団星組が初演。その後11年に日本版が上演され、今回が日本版として4年ぶり3度目の上演となる。舞台セット、衣装、振り付けが一新される今回は、キャストもオーディションを行い、ほぼ全配役が替わる新生「ロミオ&ジュリエット」だ。その制作発表会見が行われた。(ウエストプラン・真名子陽子)

 登壇したのは、潤色・演出の小池修一郎、ロミオ役の古川雄大、大野拓朗、ジュリエット役の生田絵梨花(乃木坂46)、木下晴香、ベンヴォーリオ役の馬場徹、矢崎広、マーキューシオ役の平間壮一、小野賢章、ティボルト役の渡辺大輔、広瀬友祐、死のダンサー役の大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)(すべてWキャスト)。

 劇中歌のミニライブからはじまり、登壇者のあいさつへ。

小池:先ほど、このメンバーの歌を聞いて、なかなかいけるんじゃないかと勇気と自信をもらいました。前作は、ロマンチックなタカラヅカ版に対して、日本版ではリアリティーのあるものを作ろうと思っていたんです。近未来的で崩壊的、破壊された世界を想定して準備していたところ、東北の震災が起こって、そんな時に破壊されたものを見るのはつらいものがあるのでやめたほうが良いと思い、ロマンチックでおしゃれな感覚を狙って作りました。

 そして、今回は初心に戻って、失われた世界の中、両家の争いの中での、ロミオとジュリエットの悲劇を描こうと思っております。前作から4年、世の中が移り変わっていく中で、シェークスピア作品のすごいところは、時代がどんどん変わる中でも作品は生き続けていて、どの時代でも人々が感動したり、共感できたりすることを描いていることだ思います。17年、お客様が現代とどこか共通するものを感じて頂けるものにできたらと思っています。

古川:前回に続き、またロミオ役ができることをうれしく思っています。今回は新演出でキャストもほぼ替わって、セットも衣装も振りも変わります。新作に挑む気持ちです。一から台本とロミオ役に向き合っていきたいと思います。悲しい話ではありますが、最後に希望が残ると思っています。見て頂くお客様に希望を残せるように、ロミオとして純粋にぶつかってピュアなロミオをつくっていきたいと思っています。ここにいるメンバーと今までにない「ロミオ&ジュリエット」を作っていきたいと思います。ご期待ください!

大野:この「ロミオ&ジュリエット」が世界で一番好きな作品です。初めてミュージカルの舞台に立った時からずっとこの時を夢見て、レッスンして精進してきました。今この舞台に立てていることを大変うれしく思っています。素晴らしいキャストのみなさんとチーム一丸となって、今までの「ロミオ&ジュリエット」が最高に大好きなので、それと並ぶような、歴史に残るようなステキな舞台になったらいいなと思っています。見てくださったお客さまが、人生において最高級の良い思い出になるような舞台にしますので、ぜひご期待下さい。

生田:前回の公演を見て、感動と衝撃を受け、いつかジュリエット役をやりたいと思い続けてきました。今ここに立っていることがうれしいですし、でもまだ、不思議な感じがしています。この緊張に負けないように、これからたくさん努力をして精いっぱいがんばっていきたいです。

木下:小さいころからミュージカルが大好きでした。客席から見ていた憧れのキャストのみなさんと同じ舞台に立たせていただくことが本当に夢のようで、すごくうれしいです。まだまだ不安でいっぱいですが、全力でジュリエット役を演じます。

馬場:先ほど、ミニライブをやって本番が楽しみになりました。いろいろできる役だと思いますので、どんどんかき乱していけたらなと思っております。小池先生に熱い指導をいただき、そしてステキなこのキャストの一員としてがんばります。

矢崎:とても愛されている作品で、またこれからも愛され続けるであろう作品に参加できることをうれしく光栄に思っています。古川雄大君から前回からの魂を受け継ぎつつ、新生キャスト一丸となって、新しい「ロミオ&ジュリエット」を一生懸命作っていきます。

平間:これまでの「ロミオ&ジュリエット」も大好きでステキな作品だなと思って見させていただいていました。そして今回の新演出版に関われて、今この舞台に立っていることをすごくうれしく思います。小池先生の新しい世界観を表現して、新しい演出でも愛され続けていける作品にしたいと思います。

小野:初めてシェークスピア作品に出演できることを光栄に思っています。精いっぱい舞台上でマーキューシオの人生を生きたいと思います。ステキな舞台になるようがんばります。

渡辺:また小池先生の作品に出させていただけることをうれしく光栄に思います。小池先生からはいろんなことをたくさん学びました。自分自身の力のなさも感じました。また一から鍛えていただき、ステキなキャストの皆さんからも学びながら、皆さまに届けたいなと思っています。

広瀬:誰もが知っている作品で、日本オリジナルバージョンで3度目。このタイミングで出会ったこのキャストの方々と、僕たちにしかできない「ロミオ&ジュリエットを作りたいと思っています。

大貫:初演から死の役をさせていただいています。新演出ということで、新しい気持ちですばらしいキャストとともに、すばらしい作品を作りたいと思っています。

宮尾:2作目からの参加で、最初はいろんなことを考えて演じていましたが、今回は新演出ということですので、小池先生の演出に柔軟に対応して演じていけたらと思っています。この作品は死のダンサーの演じ方によって色が大きく変わる感じがしています。間違ってもこの作品を殺してしまわないように、昇華できるようにしたいと思っております。

 この後、司会者が小池へ「それぞれのキャストに期待することを一言ずつ」との質問に対し、「じゃあ、ちょっとキャストへ質問してみましょう!」の小池のひと言で、急きょ会見は「小池修一郎の部屋」へ。キャストへ質問をしたり、キャストの感想を述べたりと、愛情たっぷりにキャストへ絡み、誰も止められない小池ワールドへ突入。一気に会場は笑いに包まれた。

 その中で印象に残った(笑った?)小池語録を……。

 前回のお稽古場での印象を話した古川に対して、「ちゃんとしゃべれるようになったねえ。座長感満載と言われてます」

 オーディションの流れで、大野の歌の映像を見た時の感想、「えっ?! 吹き替えじゃないの?と思った」(注:それほど上達していたということ)

 ティボルト役の渡辺と広瀬に対して、「お母さんと絡むので、それなりのいやらしさを出して」

 子役時代、「モーツァルト」のオーディションに落ちて大泣きしたという小野。その場にいた小池は、「あの子の人生はこれで終わったんじゃないかと思った」

 現役高校生の木下に、「共学の高校ですね? じゃあ、年上だけど、こういう男の人たちにからかわれたりするかもしれないですけど、大丈夫ですね!」

 小池ワールド全開で笑いが絶えなかったが、キャストたちのこれまでの活動や特徴を細かく覚えていて、それを踏まえてそれぞれへ期待することを語っていたのは、さすが演出家。ミニライブを見て思ったが、キャスティングは絶妙にはまりつつも、それぞれWキャストの個性はまったく違った。どの組み合わせで見ようかと悩ましいが、新生「ロミオ&ジュリエット」の誕生が待ち遠しくなったことに違いない。

〈STORY〉
 キャピュレット家とモンタギュー家が代々、争いを続けてきたイタリアの街・ヴェローナ。大人たちの確執とは無縁の両家の子供たち、ロミオとジュリエット。ふたりはそれぞれ未来の大恋愛を夢見ている。ある日、キャピュレット家の舞踏会へ、モンタギュー家の息子ロミオが友人のベンヴォーリオ、マーキューシオと共に忍び込む。その舞踏会で、ロミオとジュリエットは出会い、恋に落ちる。しかし、ジュリエットのいとこ、ティボルトの介入で、お互いが敵対する家の者だと知りショックを受けるが、気持ちをおさえきれないふたりは、ひそかにジュリエットの部屋のバルコニーで永遠の愛を誓い合う。そんな矢先、両家の若者の間でいさかいが勃発。親友のマーキューシオを殺されたロミオは逆上しティボルトを殺してしまう。ヴェローナから永久追放されるロミオ。打ちひしがれるジュリエットをみかねたロレンス神父はある策略を企てるが、ロミオにその計画の知らせは届かず、いくつかのすれ違いがふたりを悲劇へと向かわせるのだった。

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◆ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
《東京公演》2017年1月15日(日)~2月14日(火) 赤坂ACTシアター
《大阪公演》2017年2月22日(水)~3月5日(日) 梅田芸術劇場メインホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://romeo-juliette.com/

《筆者プロフィール》真名子陽子 (株)ウエストプランで「スターファイル」の企画・編集を行っている。舞台のおもしろさは「フィクションをノンフィクションで見ること」。ひとりでも多くの人に舞台を見てもらえるように、心を動かしてもらえるように、情報を発信していきたい。