マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集 (1)まるで「星月夜」の中を飛んでいるかのような

2016年9月15日更新
写真:「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」公演から=桜井隆幸撮影 「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」公演から=桜井隆幸撮影

 舞台上には、画家の簡素な作業部屋を思わせるセットがしつらえられている。だが、幕開きからいきなり圧倒された。背景に映し出される映像から、かの「星月夜」の空を、まるで飛んでいるかのような錯覚にとらわれる。

 その後も、おなじみの名画があの手この手の手法で次々と登場する。「オーヴェルの教会」「タンギー爺(おじ)さんの肖像」「ゴッホの部屋」、そして「自画像」など。時に、絵の中の人物が動いたり、完成までの過程が再現されたり……。次はどんな方法で紹介してくれるのだろうとワクワクしてくる。特に物語中盤、ヴィンセントが乗りに乗って、旺盛に制作に取り組んでいた頃の場面は本当に楽しい。

 ゴッホや印象派が好きだという人や、休日には美術館巡りをしているという人にもぜひ見て欲しい舞台だ。ちなみにパンフレットも凝っていて、まるでおしゃれな画集のような作りだ。ゴッホの作品に加えて、岸祐二の描いた出演者の肖像画もある。

戻る 続きを読む