マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集 (3)兄弟の年齢に近い若手コンビの芝居も興味深い

2016年9月15日更新
写真:「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」公演から=桜井隆幸撮影 「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」公演から=桜井隆幸撮影

 2人の鬼気迫る芝居に、見終わったときは正直ぐったりだった。だが、カーテンコールで繰り広げられた橋本&岸の愉快なトークに笑わせてもらい、心癒やされて劇場を後にしたのだった。

 この作品、橋本&岸コンビの他にも、泉見&上山、泉見&入野、野島&上山、野島&入野という四つの組み合わせがある。聞けばゴッホが命を絶ったのは37歳、テオが亡くなったのは30歳だったという。ゴッホとテオの実年齢にも近い若いコンビがどんな芝居を見せてくれるのかも興味深いところだ。

 じつは私自身もゴッホは好きな画家のひとりで、今回の舞台にも登場するゴッホゆかりの地、オーヴェルも訪ねたことがある。舞台を見ながら、ゴッホが銃で自殺したといわれる麦畑のあたりを歩いてみたことや、ゴッホとテオの墓に参った時のことを思い出した。仲良く並んで立つ墓標を脳裏に思い浮かべながら、今、こんな形で2人の人生を名画の数々と共にたどることができる幸せをかみ締めた。舞台ってやっぱり素晴らしいと思った。

戻る

【フォトギャラリーはこちら】

【インタビュー記事はこちら】

◆ミュージカル「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」
《プレビュー公演》2016年9月2日(金) かめありリリオホール
《東京公演》2016年9月7日(水)~24日(土) 紀伊國屋サザンシアター
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
https://musical-gogh.themedia.jp/

◆ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』舞台映像ダイジェスト!(橋本さとし&岸祐二)
https://www.youtube.com/watch?v=-h5mfHx4mUM

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』(東京堂出版)など。2015年10月に『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。