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特集 (5)男役の「マイ袴(はかま)」、娘役の「マイお引きずり」は基本

2016年9月16日更新
写真:一路真輝(右)と壮一帆=岩村美佳撮影 一路真輝(右)と壮一帆=岩村美佳撮影

――雪組といえば「日本物の雪組」とも言われます。これは一時期そうでもなかったのが、まさに壮さんがトップの頃から復活したんですよね。

一路:善くやった!!

壮:できないのに、日本物がすごく多かったんですよ。まず、プレお披露目が和物だったんです。

――「若き日の唄は忘れじ」でしたよね。

壮:「蝉(せみ)しぐれ」をさせていただきました。

一路:ああ、「蝉しぐれ」!

――ご卒業の公演も和物で。

壮:前田慶次をやりました(「一夢庵風流記」)。「心中・恋の大和路」もさせていただいて。

一路:あら~~~そうなの。

壮:そうなんです。

一路:私たち、和物のメイクを他の組から教えてくれって言われて、出張で教えに行ってました! 雪組は春日野八千代さんから白塗りの仕方などを直々に教わったことがあって、それをちゃんと伝えてくれって言われたんです。たとえば、シャベ(白塗り用の粉)を一度に濃くつけるとボテッとなるけれど、薄く3回つけると透明感が出るとか。

壮:いいなあ。贅沢(ぜいたく)ですね。

――雪組の人だけができるという、いろんな伝説があるとか?

壮:あります! まず、男役は当たり前のようにマイ袴とマイ袴板、娘役はマイお引きずりを持っているの。

紺野:え~ほんと? お引きずり、作ってるんだ。私たちのときはなかった。

壮:私、トップになって雪組に帰ってきたときに、武士の役で初めて袴をはいたんですよ。そのとき下級生に袴のはき方を教えてもらったんだけど、「じゃあここで袴板を入れて」「え? 袴板って何?」。帯も太帯を持っていったら「男帯(細い帯)ですよ」って。最終的に下級生に「何しに来たん?」ってあきれられてしまいました(笑)。

一路:え~、そうなの?(笑)。

壮:ヒメ(雪組の舞咲りん)に言われた。しっかり者の下級生がいるんですよ。

紺野:ヒメでさえ、男役の袴のはき方を知ってるの? 娘役なのに。

壮:そうなの。

一路:(笑)。お引きずりっていうのは、稽古用のものを自分で作るってこと? 私の頃は、袴もなかったよ。

壮:そうです、稽古用です。

紺野:なるほど。すごいね、みんな。

一路:いやいや、みんな面白いね!

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