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特集 (6)話が進むにつれて一路さんの男役スイッチが!

2016年9月16日更新
写真:左から、一路真輝、壮一帆、紺野まひる=岩村美佳撮影 左から、一路真輝、壮一帆、紺野まひる=岩村美佳撮影

――盛り上がったところで、お三方の作品への意気込みと、スターファイル読者の皆さんへのメッセージをいただけますでしょうか。では、こういう場合は先輩から?

一路:先輩はとにかくがんばらないと。「何しに来たんですか」って言われないように(笑)。宝塚ならではの下級生からの上級生へのツッコミって、本当に面白いですよね。ちょっと最近なかったので、今、がんばらなきゃなーと思ってます。

壮:あははは~!

一路:でもね、この関係性がうまく舞台に乗っかって、みんなで協力して男の人に立ち向かっていけたら、絶対に面白い作品になると思うんです。ですから、宝塚ファンの方だけでなく、そうでない方にも「宝塚の3人が集まって、素晴らしい舞台を見せてくれた」と思ってもらえるぐらいのところまで……。100本ノックしようね!

壮・紺野:はい! ついていきます!

紺野:私は、お客さまに「面白かった、楽しかった」と言ってもらえるのが一番の幸せだと思います。だからといってコメディーだと肩ひじ張らないで、あくまで台本に忠実に、真面目に取り組んでいけたらと思っているので、楽しみにしていてください。

壮:私は今日初めて一路さんとこんなにお話をさせていただいたのですが、話が進むにつれて、一路さんのオーラとか、テンションがどんどん男役に戻ってらっしゃるのを感じました。

一路:宝塚の話になるとね。

壮:そう! やっぱりスイッチが入るんだと思って。それがすごく面白いなと思いました。まひるはだいぶわかってるところがありますが、一路さんにも人としても役としても、どんどんぶつからせていただきます。とても厚かましいのですが、一路さんは、きっと受け止めてくださると……。そこでいい化学反応が生まれて、それを作品につなげることが出来れば、と思っています。芸歴35年ということですので(笑)。

一路:すごいプレッシャーかけてくるね(笑)。

壮:はい。新米女優としてしっかりついていって、いろんなものを吸収させていただきたいと思っていますので、そのあたりも楽しみにしていてください。

――楽しみにしています! 今日は雪組話もたくさんお聞きできて、うれしかったです。

一路:私も今、すごくうれしい。

――どうもありがとうございました!

〈インタビューを終えて〉
 ひとくちに宝塚出身といっても在籍時代の経験も、卒業後の思いも十人十色。十把一からげに「宝塚出身者」とくくってしまうのはあまりに粗雑だし失礼なことでもあると思っている。それに、ひとたび卒業した者にとって「宝塚」はどんどん過去のものになっていくものだ。だから正直、今回の対談も盛り上がらなかったらどうしようと心配だったが、それは杞憂(きゆう)だった。これは先輩格の一路さんの「ほわーんとした人柄」と後輩たちのツッコミ力に負うところも大きいだろう。やはり「雪組」の絆は固いのだわ、と、ひそかにほくそ笑んでしまった。

 芝居好きという共通のバックボーンを持つ3人が繰り広げる「おしゃれなコメディー」。一路さんの「この関係性がうまく舞台に乗っかって、みんなで協力して男の人に立ち向かっていけたら、絶対に面白い作品になると思う」という言葉に、ますます期待が膨らんでいる。

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◆舞台「扉の向こう側」
《兵庫公演》2016年11月11日(金)~13日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
《東京公演》2016年11月16日(水)~23日(水・祝) 東京芸術劇場 プレイハウス
《名古屋公演》2016年11月28日(月) 青少年文化センターアートピアホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
https://tobira-no-mukogawa.amebaownd.com/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』(東京堂出版)など。2015年10月に『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。