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特集 (1)ホット&クール、勘九郎&加藤和樹の名コンビぶり

2016年9月21日更新
写真:「真田十勇士」公演から=阿部章仁撮影 「真田十勇士」公演から=阿部章仁撮影

 冒頭からして普通の舞台と違うユニークな始まりだ。なんと9月22日から上映される映画の予告編が入るのだ。同時期に同じ作品の映画版も上映されるという珍しいパターンである。映画でも佐助を中村勘九郎が、幸村を加藤雅也が演じるほか、由利鎌之助役の加藤和樹、海野六郎役の村井良大など、舞台とは違う役を演じるキャストもいる。ここまで宣伝されると映画とも見比べたくなってしまう。続いてキャスト一人ひとりが、時事ネタも交えつつ面白おかしく紹介される。

 猿飛佐助を演じる勘九郎はとにかく愛嬌(あいきょう)たっぷり。ひょうひょうとした雰囲気と、情にあつく行動力もある中身とのバランスが絶妙だ。「ウソもつき通せば本当になるのでは?」という彼の思い付きからこの物語は始まるわけだが、変わっていく彼自身が誰よりもそれを体現して見せてくれる。

 佐助の相棒役、霧隠才蔵役を演じる加藤和樹のりりしさには終始目を奪われっぱなしだった。イケメンをおちょくったネタの数々も、まことのイケメンがやるとウソがないので、本来の狙いどころであるおちょくり効果もなくなると知った。佐助とも、クール&ホットで良きコンビぶりだ。

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