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特集 【インタビュー】ミュージカル「ミス・サイゴン」出演
藤岡正明「ぜひ、覚悟をもって見にきていただきたい」

2016年9月23日更新

 ミュージカル「ミス・サイゴン」が、10月19日からの東京公演を皮切りに、2017年1月まで、全国6都市で上演される。日本初演は1992年。通算上演回数は1368回という大ヒットミュージカルだ。2008~09年にクリス役を演じた藤岡正明が、トゥイ役で再挑戦する。藤岡に作品への思いを聞いた。(フリーランスライター 岩村美佳)

 「ミス・サイゴン」は、「レ・ミゼラブル」を生み出したチーム(プロデューサー:キャメロン・マッキントッシュ、作:アラン・ブーブリル、作曲:クロード=ミッシェル・シェーンベルク)によって制作されたミュージカル。ベトナム戦争で実際に起こった事実をもとに、戦争の悲劇や究極の愛を描いている。

 藤岡は、「自分自身の命をすり減らしてやるつもりでいる」と意気込む。そして、役者も観客もエンターテインメントとして楽しむだけの作品ではないと言い切った。「精神的に疲弊する作品。だからこそお客さまに持って帰ってもらえるものがあるんじゃないか。そのメッセージは、安易に戦争は悲惨という言葉だけではなく、もっと奥深い、なぜ戦争というものが悲惨だと言われつづけるのか、ひとつのストーリーのなかに違った視点から描かれる戦争の無残さ、戦争が生み出す悲劇があるんじゃないかと思っています」と強調する。

 新たに挑むトゥイ役は、アメリカと戦う南ベトナム解放民族戦線側のベトナム人。アメリカ兵のクリス役とは反対側の役どころだ。トゥイ役を演じるにあたり、様々な資料を探し調べているが、クリスを演じたときと異なり、南ベトナム解放民族戦線側の資料が少なく苦労しているそうだ。

 とことん調べ、その思いを知ることは、トゥイ役を演じるうえで絶対に必要なこと。その真意を語った。「『ミス・サイゴン』は西洋人の、イギリスのカンパニーが作っている作品で、オリジナルプロダクションにはほとんど東洋人の名前は出てこない。そこに、良い面も悪い面もあると思う。前回出演したときに、演出家がどこか東洋人の思想を理解できていないんじゃないかと思う部分もあったので、そのときに感じたフラストレーションを、今回は消化して演じたい。歴史の事実に向き合い、その題材を扱う作品を上演するということは、命をかけた人々に対してせめてもの礼儀だから。それは、日本で上演する以上、絶対に譲れない」と語気を強めた。

 藤岡の言葉、思いを聞いて、観客も本気で見なければいけないと姿勢をただした。戦争という事実を伝える側の覚悟は生半可ではない。過去に、稽古中に息が苦しくなったキャストがいたとも話してくれた。「ぜひ、覚悟をもって見にきていただきたい」と観客へメッセージを送った。

※有料ページでは、「ミス・サイゴン」についてさらに深く、楽曲やロングラン作品だからできるチャレンジについて、その他、役に取り組むときに考える三つのことなどを語っています。ぜひご覧ください。

〈藤岡正明さんプロフィル〉
 「ASAYAN」超ヴォーカリストオーディションを機に2001年に音楽デビュー。05年「レ・ミゼラブル」マリウス役でミュージカルデビュー。最近の主な出演作は、「ジャージー・ボーイズ」「DNA―SHARAKU」「タイタニック」「Trails」「ファースト・デート」など。ミュージカルライブ「M’s Musical Museum」を開催したり、自らの演劇ユニット「青唐辛子」を旗揚げしたり、脚本、演出、音楽、出演すべてを手がけた任ミュージカル「蝙蝠(こうもり)の箱」を上演するなど、活躍の場を広げている。

(藤岡正明公式ブログ:http://ameblo.jp/fujioka-masaaki/

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【フォトギャラリーはこちら】

◆ミュージカル「ミス・サイゴン」
《プレビュー公演》2016年10月15日(土)~18日(火) 帝国劇場
《東京公演》2016年10月19日(水)~11月23日(水・祝) 帝国劇場
《岩手公演》2016年12月10日(土)~11日(日) 岩手県民会館 大ホール
《鹿児島公演》2016年12月17日(土)~18日(日) 鹿児島市民文化ホール(第1)
《福岡公演》2016年12月23日(金・祝)~25日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
《大阪公演》2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日) 梅田芸術劇場メインホール
《名古屋公演》2017年1月19日(木)~22日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/miss_saigon/index.html

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーランスのフォトグラファー、ライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。